長崎と広島という個性的な街で育った私が、1年半の東京暮らしで見つけた、他ではなかなか味わえない、ちょっと変わった遊び場所や体験をまとめてみました。「東京って、こんな面白いところもあるんだ!」と、きっと驚いてもらえるはず。週末のお出かけの参考にしてみてくださいね!
ドキドキ!ハラハラ!都内のエンタメ体験
文化芸術鑑賞:心の栄養をチャージ!
東京の魅力は、なんといってもその豊かな文化資本に触れられること。教科書で見たあの作品も、話題のあの展示も、東京ならすぐそこにあるかもしれません。
上野動物園 (上野):上野のオアシスで動物たちに癒される
1882年に開園した日本で最も古い動物園で、約300種3,000点の動物たちが暮らしています。パンダをはじめ、たくさんの動物たちに会える癒やしの空間。広大な敷地は見どころ満載で、一日中いても飽きません。この充実度で大人600円という入園料は、非常にお得感があります。
美術館 (都内各所):本物のアートに触れる贅沢
東京には数多くの美術館があり、そのジャンルも規模も様々です。誰もが知る有名な美術館から、個性的な企画展で注目を集める小さな美術館まで、アートとの出会いは無限大。美術の教科書に載っているような国内の著名な作品が、実は東京の美術館に所蔵されていることも少なくありません。せっかく東京にいるのなら、本物の持つ迫力や繊細さを間近で感じてみませんか?心が豊かになる時間を過ごせるはずです。
以下は、私が実際に訪れた美術館のいくつかです。それぞれに独自の魅力があり、何度でも足を運びたくなります。
根津美術館 (南青山): 東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎のコレクションを展示。国宝である尾形光琳の《燕子花図屏風》はあまりにも有名です。緑豊かな日本庭園も見事で、近代的な展示館とのコントラストも美しいです。建築自体も一見の価値あり。
三井記念美術館 (日本橋): 三井グループに関わりの深い美術館で、三井家が江戸時代から収集してきた日本・東洋の美術品を所蔵しています。国宝や重要文化財も多く、質の高いコレクションが魅力です。

東京国立博物館 (上野): 日本で最も歴史のある博物館の一つで、本館、平成館、東洋館、法隆寺宝物館、表慶館など複数の展示館があり、一日では見尽くせないほどの規模を誇ります。国宝や重要文化財の宝庫であり、日本の文化を深く知ることができます。

国立西洋美術館 (上野): 松方コレクションを基盤とし、中世末期から20世紀初頭までの西洋絵画・彫刻を展示しています。本館はル・コルビュジエの設計で世界文化遺産にも登録されています。
上野の森美術館 (上野): 上野公園内にある私立美術館で、現代美術を中心とした多彩な企画展を数多く開催しています。
アーティゾン美術館 (京橋): ブリヂストン美術館が前身で、2020年にアーティゾン美術館として新たに開館しました。印象派の絵画や日本の近代洋画など、質の高いコレクションを誇ります。
SOMPO美術館 (新宿): ゴッホの《ひまわり》を所蔵していることで世界的に知られています。この《ひまわり》は常設展示されており、アジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を鑑賞できる美術館です。

太田記念美術館 (原宿): 浮世絵専門の私立美術館です。江戸時代の風俗や文化を色鮮やかに伝える浮世絵の世界に浸ることができます。
郷さくら美術館 (中目黒): 現代日本画を中心に収集・展示している美術館です。特に桜を描いた作品のコレクションで知られています。

山種美術館 (広尾): 日本画専門の美術館として知られ、近代・現代の日本画を中心に所蔵しています。
国立新美術館 (六本木): 国内最大級の展示スペースを持つ美術館で、コレクションを持たず、多彩な企画展や公募展が開催されます。黒川紀章氏設計の外観も特徴的で、建物自体がアート作品のようです。
東京藝術大学 卒業・修了作品展 (上野)
通称「卒展」と呼ばれ、絵画、彫刻、工芸、デザイン、建築、映像、アニメーションなど、多岐にわたる分野の意欲的な作品が一堂に会します。入場無料でこれほど多くの刺激的な作品に出会えるのは、まさに破格の体験。じっくり見て回ると1日では到底足りないほどのボリュームです。若々しい感性とエネルギーに満ちた作品群は、新たな視点やインスピレーションを与えてくれるでしょう。
落語(浅草):江戸っ子の粋と笑いに触れる
日本の伝統話芸である落語。浅草演芸ホールでは、一年を通して様々な噺家さんの高座を楽しむことができます。噺家さんの巧みな話術と表情、そして扇子と手ぬぐいだけで表現される世界観に引き込まれ、会場は笑いと人情噺に包まれます。初心者でも気軽に楽しめる雰囲気で、江戸時代から続く庶民の娯楽の粋を感じられます。
歌舞伎 (銀座):華麗なる伝統芸能の世界へ
日本の伝統芸能の代表格である歌舞伎。銀座にある歌舞伎座は、その殿堂として知られています。役者の迫力ある演技、豪華絢爛な衣装や舞台美術は圧巻の一言。敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、イヤホンガイド(有料)を利用すれば、あらすじや見どころ、文化的背景などを解説してくれるため、初心者でも十分に楽しめます。
公演は通常、昼の部と夜の部の二部制(または三部制)で、それぞれ異なる演目が上演されます。一つの部は休憩を含めて4時間程度と長丁場になることも。幕間の休憩時間(通常30分程度)に、地下の売店などで購入したお弁当を客席で食べるのが、歌舞伎座ならではの文化とも言われています。
相撲 (両国):国技の迫力を肌で感じる
日本の国技である大相撲。力士たちのぶつかり合う迫力は、生で観戦すると鳥肌が立ちます。会場の熱気や、独特の雰囲気を肌で感じるのは、貴重な体験になるはずです。チケットは争奪戦で、最近はおそらくファンクラブに入らないとチケットは取れません。

科学技術館(皇居外苑 北の丸):触って学べる科学のワンダーランド
非常に広大なため、一日中いても遊び尽くせないほど。ただし、主なターゲット層は子供連れのファミリーなので、大人だけで行くと少し浮いてしまうかもしれません。それでも、科学の原理を直感的に理解できる展示の数々は、知的好奇心を刺激してくれるはずです。

競馬 (府中、中山):興奮と感動のドラマを間近で
競馬と聞くとギャンブルのイメージが強いかもしれませんが、実は初心者でも気軽に楽しめるエンターテイメント空間です。広大な敷地には緑があふれ、グルメも充実。そして何より、目の前を疾走するサラブレッドの迫力と美しさは圧巻です。
特におすすめなのは、G1レース(天皇賞やジャパンカップなど最高ランクのレース)が開催される日。トップクラスの馬たちが繰り広げる熱戦は、競馬を知らない人でも興奮すること間違いなし。予想が当たった時の喜びはもちろん、当たらなくても、その場の熱気や一体感を感じるだけで特別な体験になります。東京競馬場(府中市)と中山競馬場(千葉県船橋市)が主要な開催地です。入場料も比較的安価で、一日中楽しめます。
チームラボ (虎ノ門、豊洲):新時代の芸術に没入する
言葉で説明するのが難しいほど、幻想的で美しいデジタルアートの世界。光と音、そしてインタラクティブな仕掛けに、時間を忘れて没入してしまうはず。個人的には、現代アートの最先端は日本のチームラボなのではないか?と思うほどです。虎ノ門にあるチームラボボーダレスのLight Sculptureは本当にすごいです。現代アートの最先端を走るチームラボの世界観を存分に味わうことができ、時間を忘れて没入してしまうことでしょう。チケットは事前予約制で、日時指定なので計画的に。
体を動かすアクティビティ
高尾山 (八王子):都心からアクセスの良い自然の宝庫
都心からアクセスしやすい自然豊かな高尾山。ハイキングコースも整備されており、初心者でも気軽に登れます。山頂からの景色は絶景!美味しい空気と緑に囲まれて、リフレッシュできること間違いなしです。
皿割り (池袋):ストレス発散の新体験?
日頃のストレスを豪快に発散したいなら、池袋にある「REEAST ROOM(リーストルーム)池袋店」の「BREAK ROOM(ブレイクルーム)」がおすすめです。ここでは、お皿や瓶、小型家電などをバットやハンマーで思う存分叩き壊すことができます。
私自身も体験してみましたが、正直なところ、物を壊すことに対して逆に心が痛みました(笑)。でも、これも体験してみなければわからないこと。普段できないことをするスリルや、終わった後の(人によっては)爽快感は、一度試してみる価値があるかもしれません。友人同士やカップルで訪れて、ワイワイ楽しむのも良さそうです。
https://reeastroom.com/store/ikebukuro/
非日常の体験
メイドカフェ (秋葉原):アキバカルチャーの代名詞
秋葉原ならではのカルチャーを体験するなら、メイドカフェは外せません。可愛いメイドさんたちがお給仕してくれる、ちょっと不思議な空間。おしゃべりしたり、ゲームをしたり、特別な時間を過ごせます。個人的に有名なのは「めいどりーみん」と「at-home cafe」です。路上での客引きについていくのは避け、信頼できるお店を選びましょう。

ROKUSAN ANGEL (旧バーレスク東京) (六本木):大人のための煌びやかなエンターテイメント
六本木にある「ROKUSAN ANGEL」は、セクシーでパワフルなダンスパフォーマンスが楽しめる、大人のためのエンターテイメント空間です。煌びやかな衣装を身にまとったダンサーたちが繰り広げるショーは、まさに圧巻の一言。歌あり、ダンスあり、ポールダンスありと、息つく暇もないほどエキサイティングなステージが展開されます。
料金プランは、ステージからの距離やサービス内容によっていくつか設定されており、Webでの事前予約は必須です。非日常的でちょっぴり刺激的な夜を過ごしたい方におすすめです。私が訪れた際は、PayPayの港区20%還元キャンペーンを利用してお得に楽しめました。

ちょっと足を伸ばして!都外のユニーク体験
VS PARK(越谷、横浜)
体を思いっきり動かして楽しめる、新感覚のバラエティスポーツ施設。友達やカップルとワイワイ盛り上がれるのはもちろん、一人でも意外と楽しめちゃうんです。テレビで見たようなゲームに挑戦したり、ハラハラドキドキの体験ができたりと、日常のストレスも吹き飛ぶこと間違いなし!


地下神殿 (首都圏外郭放水路):圧巻の巨大地下空間
まるでSF映画に出てくるような、巨大な地下空間。その圧倒的なスケールに、ただただ息を呑むばかりです。見学ツアーに参加すれば、その建設の背景や技術について学ぶこともできます。まさに「異世界」体験!

カーリング体験 (軽井沢など)
冬のオリンピックでお馴染みのカーリング。実は、専用施設では一年を通して体験できる場所があります。長野県の軽井沢にある「軽井沢アイスパーク」などは、都心から車で約2.5時間程度と、日帰りでも十分に楽しめる距離にあります。
https://www.kazakoshi-park.jp/facility/ice-park/
雨の日でも楽しめる!インドアプレイス
ボードゲームカフェ (都内各所)
様々な種類のボードゲームで遊べるカフェ。友達とワイワイ盛り上がったり、店員さんに教えてもらいながら新しいゲームに挑戦したり。雨の日でも時間を忘れて楽しめます。ドリンクを飲みながら、戦略を練るのも楽しい時間です。ボードゲームカフェは、地方ではまだ数が少ないため、都会ならではの楽しみ方の一つと言えるかもしれません。
おわりに
いかがでしたか?東京には、まだまだたくさんの面白い場所や体験が眠っているはず。もし「こんな場所も面白いよ!」という情報があれば、ぜひ教えてくださいね!